更正処分された場合の不利益
今年3月の下旬から、弊社に税務調査が入っており、とある取引に対して否認指摘を受けています。
私は会社の社長をしていますが、税金などに詳しくないのですが、その否認指摘はどう考えても不当なものだと考えており、かつ、それを受け入れると今後の取引においても同じ税金の処理を受け入れなければならず・・・
税務署に対する反論を繰り返していますが、受け入れられないようで、税務署からは「更正をします」と言われています。
税理士からは、「更正処分は良くないので、修正申告をした方がいいですよ」と言われていますが、更正になるデメリットを聞いても、明確な回答をしません。
弊社にとって更正処分される不利益は何かあるのでしょうか?
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- 鴇沢会計事務所
野澤 二三代
更正か、修正申告かの選択
税務調査で税務署から指摘され、納める税額が過少となった場合には、
納税者が自ら修正申告書を提出するか、税務署等に更正処分してもらうかのいずれかになります。
この選択をする際のポイントは、その後「不服申立て」をするかどうかにあります。
「不服申立て」とは、税務署長の行った更正処分に納得がいかない場合に、
税務署長に対して異議を申立てることですが、
修正申告書を一度でも提出した場合には、不服申立てをすることが出来なくなってしまいます。
したがって、不服申立てをするつもりが全くないのであれば、
今後の税務署との関係や長引いた場合の延滞税等の増加額を考慮して
速やかに修正申告書を提出した方が良いのです。
今回の指摘事項についての内容が詳しくわかりませんので一概には言えませんが
相談者様において、その指摘が絶対に納得できないものなのであれば
安易に泣き寝入りし修正申告をしてしまえば二度と不服申し立てはできなくなってしまいます。
もう一度御社の税理士の方と、なぜ否認を受け入れるべきなのかお話しすることが
まずもって必要かと思います。
- 鴇沢会計事務所